「親が口うるさくて困る」
「親に否定されるとやる気を失ってしまう」
「親の言うことは間違っていると思うのに、結局、親の言うことを聞いてしまう」
親の細かな指摘で子供のやる気がそがれることはよくあります。
さらにその関係が大人になっても続いていることが多いです。
私の体験も交えて、親との関わり方をお伝えします。
- ・親でも距離をとっていい
- ・習い事はやめてもいい
- ・親の子育ての原点を知る
- ・日本の教育の特徴を知る
親でも距離をとっていい
「親でも距離をとっていいんだよ」と聞くと、
「育ててもらってるのに避けたりするのは悪い気がする」
「周りから恩知らずな人と思われそう」
このように思う方が多いと思います。
確かに、親に感謝はできたほうがいいですし、親を思いやったほうが良いと思います。
しかし、それは自分の心が満たされたときに初めてできるものです。
- ・親からいつも叱られる
- ・親から「お前はダメだ」と言われ、憂さ晴らしをされる
- ・まったく褒められない
- ・話を聞いてくれない
以上のような関係では親に感謝することはかなり難しいです。
「親は攻撃してくるものだ」と感じてしまっているからです。
本当は感謝できるポイントはいっぱいあるのですが、心に余裕がなく、それらが見えなくなている状態です。
そんな場合は、いったん距離をとることがおすすめです。
例えば、自分ひとりの時間や好きな友人との時間を増やすことです。
まずは自分が幸せになること、満たされることが大切です。
そのあとで、親との関係を冷静に考えられるようになります。
習い事はやめてもいい
これは私の過去の話になります。
幼稚園から小学校にかけて水泳をやっていました。
はじめは親が喘息を治すために、私を水泳教室に入れました。
小学4年になった時に強化クラスに入り、本格的に水泳をやっていました。
しかし、先生と性格が合わずに本当に辞めたくなりました。
それを親に打ち明けましたが、親は
やめてはダメ、続けなさい
とやめることを拒否しました。
私は流されやすいタイプなので、親の言うことを聞き、イヤイヤ水泳に行っていました。
しかし、日に日に元気がなくなります。体もしんどくなり、学校でも保健室に行くことが増えました。
もう無理そうだと思った両親はようやく水泳をやめることを認めてくれました。
それから元気を取り戻していきました。
親の期待に応えられなかったことへの罪悪感が残りましたね。今はその罪悪感が必要ないと思いますが、当時は気づけずに苦しみました。
いろんなタイプの人がいます。中には1つのことを続けることがつらい人もいます。
そんな人はいろんなことを学ぶことで成長します。習い事は変わっても大丈夫ですよ。
親の子育ての原点を知る

今度は親の視点に立ってみましょう。
当たり前ですが、親も、そのまた親(祖父母)に育てられています。
例えば、子供に他人の愚痴や悪口を言う親がいますが、言われた子供は同じように他人の愚痴や悪口を言うようになります。
子供は親をコピーする能力があるからです。
子供は親に認められたいという承認欲求があるのも理由になります。
親は、そのまた親(祖父母)に「始めたからには続けなさい」と言われてきたのかもしれません。
一度、祖父母がどのような教育をしていたか聞いてみると、親のことをさらに理解できるようになります。
日本の教育の特徴を知る
日本の教育は社会で生きるための教育をしています。
例えば、以下のような内容です。
- ・廊下は走ってはいけない
- ・お年寄りに席を譲りましょう
- ・挨拶をしましょう
- ・遅刻はしてはいけない
これらは、社会の中で円滑に生きるために必要なことだとは思います。
特にサラリーマンとして生きるためには大切なことです。
逆に、個性を活かす教育がほとんどないです。
「周りと一緒」ということが大切だと、多くの人が思っています。
しかし、社会に出る前に大切なのは「自分はどこが他人と違うのか」を知ることです。
- ・ゲームが好きな人
- ・サッカーが好きな人
- ・瞑想が好きな人
- ・ロケットが好きな人
みんな差がありますが、そこがいいのです。
社会は個人の集合でできています。なので個人を尊重することがベースになってきます。
みんな生き方は異なりますが、それを尊重することが求められるでしょう。
話は親に戻りますが、親は社会で生きるための教育を受けた人です。なので親が子供を尊重できないことが出てきて当然です。
この流れを理解できると楽になると思い書いてみました。
お読みいただきありがとうございました。