
今回は手についてお話しします。
私も含めて、多くの人が手を使って家事や仕事をしています。
そういう人は手を使わない日がないです。
スポーツをやっている人は激しい運動をすることもあるので、手の疲れには気づいてるかもしれません。
例えば、剣道で竹刀を握ったり、テニスでラケットを握ったりすれば、手が疲れてきます。
しかし、激しい運動をしない方は手の疲れに気づきにくいです。
食器を洗ったり、お風呂掃除をしたり、パソコンを触る時にも手を使い、激しい動きがないので、知らない間に力んでる方が多いです。
スポーツでは終わった時にケアをしますが、日常生活でケアをする方は少ないです。

手は毎日使います。顔を洗う時でも、本を読む時でも手を使います。
手が力んでしまうと、いろんなところでストレスを感じます。
日常動作がやりにくいと、気持ちが落ちる方も多いです。
在宅で薬をお届けに行くときはそういう方がほとんどです。
「昔はできたのに、なぜか手が思うように動かない」と聞くことが多いです。
自分でやるのが億劫になってきます。それを解消するにも、手の力みをとることが大切になってきます。
手は脳の支配領域が大きいです。そのため、手はほかの部位に比べて滑らかに動かすことができます。
なのでまず、動かしやすい手を緩めることをおすすめしています。
逆に手が力んでしまうと頭が疲れてきます。脳が不快に思い、その蓄積が脳の疲労になっていきます。
疲れたときは意外と手が固まってることがあります。
なので手や前腕を緩めると、楽になることも多いです。

手は指だけでなく、手の甲もあります。
動かなくなっているのは特に、手の甲の方です。
手の甲には、中手骨や手根骨があります。
手のひらにも筋肉があるため、中手骨や手根骨も動くようになっています。
しかし、使うように教えられないのもあり固まってしまいますね。

手と関連して大事になってくるのが前腕です。
布巾を絞ったり、強くラケットを握ったりしたときに疲れやすい部分です。
手と前腕は近いためどちらも緩めることが大切です。
料理でも、買い物でも、物をつかんで放したりを繰り返します。
たとえつかむものが軽いものでも、繰り返しつかんでいると前腕も固まってきます。
手と一緒で前腕も常に使っているため、疲れを感じにくい場所です。

モノの扱い方が良い人は手が疲れにくいです。
モノを投げたり、雑に扱う人は手も力みやすいです。
雑に投げたり、勢いよく置いたりすると、手の筋肉だけで勢いよく扱うことになります。
スピードも速くなりますし、動きも直線的です。
大切に扱う人は全身を使って滑らかにものを扱います。
ものを取るときでも、まず体を近づけてからものを取る方が多いです。
全身の筋肉や骨を使うことになるので、手だけに負担がかかることなく、分散します。
それが力みのない生活につながってきます。